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平成30年第32週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、2.09件とさらに減少しました。手足口病は定点あたり1.12件と減少し京都市伏見区では警報レベルが続いています。その他の感染症は先週までと比べて著変ありません。
全数報告対象の感染症は、結核が7件、腸管出血性大腸菌感染症が2件、レジオネラ症が1件、後天性免疫不全症候群・侵襲性インフルエンザ菌感染症と水痘がそれぞれ1件 、梅毒が2件、百日咳が3件報告されました。また、基幹定点から、マイコプラズマ肺炎が1件、眼科定点から、流行性角結膜炎が3件報告されました。
水痘は水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。発疹の発現する前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は紅斑から始まり、水疱、膿疱を経て痂皮化して治癒するとされています。発疹出現後、大体6日間前後は感染性があるとされます。治療は軽症例では対症療法が基本ですが、重症例や重症化のおそれのある場合抗ウイルス薬が使用されます。9歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。合併症としては、皮疹への細菌感染、熱性痙攣、ウイルス性肺炎、脳炎、無菌性髄膜炎などがあります。成人での水痘も稀に見られますが、成人発症の場合、水痘そのものが重症化する危険が高いと言われています。発症予防に、水痘ワクチン接種が有効です。1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽傷の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 7件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 が 2件 報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症 が 1件 報告されました |
5類感染症 |
後天性免疫不全症候群 ・ 侵襲性インフルエンザ菌感染症 と 水痘(入院例) が それぞれ1件 、 梅毒 が 2件 、百日咳 が 3件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎 が 1件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎 が 3件 報告されました