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平成30年第30週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、3.86件と先週と同水準です。京都市左京区での警報レベルは継続しています。手足口病が定点あたり1.87件となっています。先週の京都市右京区に加え、左京区と伏見区でも警報レベルとなっており注意が必要です。その他の感染症は先週までと比べて著変ありませんがヘルパンギーナとRSウイルス感染症が微増傾向です。
全数報告対象の感染症は、結核が9件、腸管出血性大腸菌感染症が7件、アメーバ赤痢・ カルバペネム耐性腸内細菌感染症・急性脳炎と侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件、梅毒が4件、百日咳が5件報告されました。また、基幹定点の報告として、無菌性髄膜炎が1件、流行性角結膜炎が8件報告されました。
肺炎球菌は小児、成人の肺炎、中耳炎、副鼻腔炎などの原因になります。成人の市中肺炎の20%は肺炎球菌が原因といわれていますが、大半は菌血症を伴いません。肺炎球菌はときに髄膜炎や菌血症を伴う肺炎を引き起こすことがあり、侵襲性肺炎球菌感染症とよばれます。侵襲性肺炎球菌感染症は小児と高齢者に多く2013年4月から2017年12月までの報告では全患者に対する5歳未満と65歳以上の割合はそれぞれ17%、56%でした。これらの後発年齢の小児及び成人には肺炎球菌ワクチンによる予防接種が実施されています。小児に対しては沈降13価肺炎球菌結合型ワクチンが、65歳以上の成人には23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンが接種されています。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 9件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 が 7件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 |
アメーバ赤痢 ・ カルバペネム耐性腸内細菌感染症 ・ 急性脳炎 と 侵襲性肺炎球菌感染症 が それぞれ1件 、 梅毒 が 4件 、 百日咳 が 5件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
無菌性髄膜炎 が 1件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎 が 8件 報告されました