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平成30年第23週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、7.69件と先週までと同水準です。京都市左京区では定点あたり23.00件と警報レベルとなっています。その他の感染症の報告も先週までと比べて著変ありません。
全数報告対象の感染症は、結核が7件、重症熱性血小板減少症候群が1件、アメーバ赤痢と百日咳がそれぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒がそれぞれ2件、報告されました。また、基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎とロタウイルスによる感染性胃腸炎が1件、流行性角結膜炎が2件報告されました。
重症熱性血小板減少症候群は2011年に特定されたSFTSウイルスに感染することによって引き起こされる病気で、発熱と消化器症状や血小板減少による出血傾向などを発症し、重症化することもあります。国内では2013年1月に初めて感染が確認され以後西日本を中心に報告があります。SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染し致死率は6.3-30%と報告されています。マダニは屋外に生息しており、家庭内に生息するダニとでは全く種類が異なります。抗ウイルス薬やワクチンはありませんのでマダニに咬まれないようにすることが重要です。森林や草地などから戻ったら、特にわきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部などをチェックし、もし吸血中のマダニに気がついた場合は、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)を受けてください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 7件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 重症熱性血小板減少症候群 が 1件 報告されました |
5類感染症 | アメーバ赤痢 と 百日咳 が それぞれ1件 、侵襲性肺炎球菌感染症 と 梅毒 が それぞれ2件 、報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎 と 感染性胃腸炎
(ロタウイルス) が それぞれ1件
報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎 が 2件 報告されました