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平成29年度第37週の報告です。
RSウイルス感染症が2.66件とやや増加しています。感染性胃腸炎、手足口病、流行性耳下腺炎、A群溶血レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎の発生数に大きな変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が5件、腸管出血性大腸菌感染症 が 4件、マラリアが1件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症 が 2件 、 侵襲性インフルエンザ菌感染症 が 1件 、梅毒 が 3件報告されました。また、基幹定点からマイコプラズマ肺炎と無菌性髄膜炎が1件、眼科定点から流行性角結膜炎が 8件 報告されました。
今週は感染性胃腸炎の報告はやや減少しましたが、腸管出血性大腸菌の報告が4件あり、予断を許さない状況です。また、RSウイルス感染症は4週連続で増加しています。RSウイルス感染症は、例年季節性インフルエンザに先行して、夏頃より始まり秋に入ると患者数が急増し、年末をピークに春まで流行が続くことが多いとされています。これらの予防には手洗いやうがい等の一般的な予防対策が重要です。引き続き、手洗い等を励行してください。
また、先週報告が見られたデング熱や今週報告があったマラリアなど蚊媒介感染症も散見されます。海外渡航者や帰国者の発熱や皮疹をみた場合は輸入感染症も疑う必要があります。いずれも重症化の危険がある疾患ですので、海外渡航後に体調を崩された方は医療機関を受診するようにしましょう。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 5件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 が 4件 報告されました |
4類感染症 | マラリア が 1件 報告されました |
5類感染症 | カルバペネム耐性腸内細菌感染症 が 2件 、 侵襲性インフルエンザ菌感染症 が 1件 、梅毒 が 3件 報告されました |
■基幹定点
無菌性髄膜炎 と マイコプラズマ肺炎 が
それぞれ1件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎 が 8件 報告されました