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平成29年度第26週の報告です。
感染性胃腸炎は定点当たり6.04件と先週と比べやや減少しています。流行性耳下腺炎、A群溶血レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱(プール熱)の発生数は特に変化はありません。手足口病は定点あたり4.79件、京都市では4.48件と増加しています。乙訓で8.50件、山城北で6.70件、中丹東で9.00件と報告が増加しており警戒が必要です。京都市内の南区、伏見区、左京区、右京区でも警報レベルが継続しています。
全数報告対象の感染症は、結核が8件、レジオネラ症が1件、腸管出血性大腸菌が1件と梅毒が 2件報告されました。
また、基幹定点からロタウイルスによる感染性胃腸炎とマイコプラズマ肺炎が1件、眼科定点から急性出血性結膜炎が1件と流行性角結膜炎が8件報告されています。
腸管出血性大腸菌感染症は例年、夏期を中心に発生がみられますが5月頃から10月頃までが流行期とされています。腸管出血性大腸菌は、汚染された水や食品(生肉、野菜など)などを介して経口感染し、またわずか50個ほどの菌で感染しうるため、患者や保菌者の便からの二次感染にも注意が必要です。感染者のうち6-7%で溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を発症し致死率は1-5%に至ります。高温、高湿度になるこの時期は食中毒の危険が高まるため食物管理にも注意してください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 8件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症が 1件 報告されました |
5類感染症 | 後天性免疫不全症候群が 1件、梅毒が 2件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎と感染性胃腸炎(ロタウイルス)
が それぞれ 1件 報告されました
■眼科定点
急性出血性結膜炎が 1件、流行性角結膜炎が 8件
報告されました