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平成29年度第22週の報告です。
感染性胃腸炎は定点当たり7.32件と先週にくらべ減少していますが全国平均よりは高く注意が必要です。流行性耳下腺炎、A群溶血レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱(プール熱)の発生数は特に変化はありません。手足口病は定点あたり3.80件、京都市では4.43件とさらに増加し、乙訓、京都市内の南区、伏見区、左京区、右京区では今週も警報レベルが継続しています。
全数報告対象の感染症としては、結核が8件、腸管出血性大腸菌感染症が2件、アメーバ赤痢・侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒がそれぞれ 1件報告されました。
また、基幹定点からマイコプラズマ肺炎が1件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が2件、眼科定点からは流行性角結膜炎が3件報告されています。
これから夏を迎えるにあたり、アデノウイルスによる咽頭結膜熱(プール熱)の流行が予想されます。例年は6〜8月にピークをむかえますが、今年は既に全国的に報告が増加しています。プールや水遊びでタオルを使い回すことにより感染が広がるので「プール熱」と呼ばれていますが、咳やくしゃみによる飛沫感染のほか、おもちゃなどからの接触感染によって結膜や上気道に感染します。
感染すると5〜7日の潜伏の後、発熱で発症し、頭痛、食欲不振、全身倦怠感とともに、咽頭炎による咽頭痛、結膜炎による結膜充血、眼痛、羞明、流涙、眼脂を訴え、3〜5日程度持続します。主症状が消失してから2日が経過するまでは出席停止です。
予防法としては、感染者との密接な接触を避け、流行時にはうがいや手指の消毒をおこなうことが大切です。消毒法については、手指に対して流水と石鹸による手洗いおよび90%エタノ−ルの使用、器具に対しては煮沸や次亜塩素酸ソーダの使用が推奨されています。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 8件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 2件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | アメーバ赤痢・侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 1件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 2件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 3件 報告されました