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平成29年度第21週の報告です。
感染性胃腸炎は定点当たり8.64件と先週に比べ更に増加しています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱(プール熱)の発生数も先週に比べ増加しています。突発性発しんの発生数は特に変わりありません。手足口病は定点あたり2.50件、京都市では3.31件と先週と比べ変わりありませんが、京都市内の南区、右京区、伏見区では今週も警報レベルが継続しています。
全数報告対象の感染症は、結核が10件、急性脳炎が1件、侵襲性肺炎球菌感染症が2件報告されました
。
また、基幹定点からの報告として、細菌性髄膜炎が1件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が3件、眼科定点からは流行性角結膜炎が5件報告されています。
ロタウイルスは特に乳幼児の重症急性胃腸炎の主要な原因病原体です。ロタウイルス感染症により、5歳未満の小児が約50万人死亡しているとされています。その多くは発展途上国で起こっていますが、ロタウイルスは感染力が非常に強いため、衛生状態が改善されている先進国でも感染は多く見られており、生後6カ月から2歳をピークに、5歳までにほぼすべての児がロタウイルスに感染し、胃腸炎を発症するとされています。ロタウイルス胃腸炎は年末から報告されるようになり、ピークは春先です。通常2日間の潜伏期間をおいて発症し、症状は発熱と嘔吐から始まり24〜48時間後に頻繁な水様便を認めます。成人も感染、発病しピークは20〜30歳代と50〜60歳代に認められます。主な感染経路は糞口感染ですので、オムツの適切な処理、手洗いの徹底、汚染された衣類等の次亜塩素酸消毒などによる処置が感染拡大防止の基本となります。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 10件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 急性脳炎が 1件、侵襲性肺炎球菌感染症が 2件 報告されました |
■基幹定点
細菌性髄膜炎が 1件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 3件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 5件 報告されました