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平成29年度第17週の報告です。
感染性胃腸炎、インフルエンザともに、それぞれ定点当たり6.03件、2.38件と減少しています。
流行性耳下腺炎、A群溶血レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱(プール熱)、突発性発疹の発生数は特に変化はありません。手足口病は府下では定点あたり1.22件ですが、京都市伏見区では3.00件と警報レベルとなっています。
全数報告対象の感染症は、結核が5件、腸チフスが1件、クロイツフェルト・ヤコブ病及び侵襲性肺炎球菌感染症が それぞれ1件報告されました。
また、基幹定点からの報告として、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が4件、眼科定点からは流行性角結膜炎が5件報告されています。
今週は、京都市の一部で、手足口病が多く報告されました。エンテロウイルスが原因となる手足口病は、4歳位までの幼児を中心に夏季に流行が見られます。過去には、2011年と2013年に大流行がありました。予後良好な疾患ですが、稀に急性髄膜炎や脳炎などを引き起こすことが知られており、死亡する例もみられます。感染後3~5日の潜伏期の後に、口腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2~3mmの水疱性発疹が出現します。発熱はあまり見られず38度以下のことがほとんどです。特異的な治療法はなく、発疹にたいして外用薬は用いられません。水分補給と手洗いが重要です。治療後も便からの感染がありえますので、排便後の手洗いを特に徹底してください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 5件 報告されました |
3類感染症 | 腸チフスが 1件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | クロイツフェルト・ヤコブ病と侵襲性肺炎球菌感染症が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 4件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 5件 報告されました