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平成29年度第14週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、4.59件と大きく変化はありません。
流行性耳下腺炎、A群溶血レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱(プール熱)、突発性発疹の発生数にも特に変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が10件報告されました。
また、基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎が1件、眼科では流行性角結膜炎が3件報告されています。
オウム病により妊婦が死亡したという報道がありました。オウム病はオウム病クラミジア(Chlamydia psittaci)による感染症です。国立感染症研究所によると、感染は成人に多く毎年10人前後の感染が報告されています。主に感染した鳥の排泄物をすいこむことで感染しますが、餌を口移しで与えたり、噛まれることで感染することもまれにあります。感染すると1-2週間の潜伏期の後、高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などで発症することが多いとされています。臨床経過としては上気道炎や気管支炎などの軽症例からARDSや髄膜炎などを合併し死に至ることもあります。ミノサイクリンやクラリスロマイシンによる適切な初期治療が重症化予防に重要です。診断には鳥との接触についての問診が重要であり確定診断にはペア血清により行われます。妊婦では免疫力が低下しており感染の危険が高まりますので、ペットの鳥や公園の鳩などとの接触には気をつけてください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 10件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 報告がありません |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 1件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 3件 報告されました