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平成29年度第13週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、4.63件となりインフルエンザの3.94件を上回りました。
流行性耳下腺炎、A群溶血レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱(プール熱)、突発性発疹の発生数は特に変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が4件、デング熱が1件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症・クロイツフェルトヤコブ病・侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒、麻疹がそれぞれ1件報告されました。
また、基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎が2件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が1件、眼科では流行性角結膜炎が7件報告されています。
毎週のように報告が続いている疾患が結核です。結核は、毎年新たに2万人程度の患者が発生しており、世界的にみても日本はまだ結核の低まん延国ではありません。結核菌は空気感染により一般的には肺で増えて、咳、痰、呼吸困難等の症状を呈することが多いですが、腎臓、骨、脳など肺以外のあらゆる部位に感染し発症することがあります。また、結核菌に感染してもすぐには発症せず、体内に留まったのちに活動を開始し、遅れて発症することもあります。結核を発症した場合、無治療では死亡率が高いとされており、特に髄膜炎を発症した場合は30%程度の方が亡くなり、治った場合でも後遺症を残すことがあります。
発熱・上気道炎などの呼吸器症状・関節痛・倦怠感などが見られましたら、流行が続くインフルエンザやA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)、肺結核などを念頭に置いて医療機関を受診の上、診断やその後の治療・対処について指示を受けるようにして下さい。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 4件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | カルバペネム耐性腸内細菌感染症・クロイツフェルト・ヤコブ病・侵襲性肺炎球菌感染症・梅毒と麻しんが それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 2件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 1件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 7件 報告されました