ホーム >> 感染症情報(週報)
平成29年度第12週の報告です。
インフルエンザの報告数は定点あたり5.25件と減少し、丹後管内で定点あたり10.80件と注意報レベルとなっているほかは、流行の再燃はみられません。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、3.55件と先週と比べやや低下しています。
流行性耳下腺炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱(プール熱)、突発性発疹の発生数は特に変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が5件、デング熱が1件、侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒が それぞれ2件報告されました。
また、基幹定点の報告として、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が8件、眼科定点では流行性角結膜炎が5件報告されています。
今週報告があった梅毒の報告数が全国的に増加しています。2001-2005年は500人台でしたが徐々に増加し、2014年12月から2015年10月までの届け出は2037人でした。その後予防、啓発事業が打ち出されましたが感染者数はさらに増加し、平成28年の全国の梅毒患者報告数は速報値で4518件となり、42年ぶりに4000件を超える結果となりました。
京都市でも平成25年以降増加がみられ、平成28年には51件、そのうち女性が23件でこれは平成26年の11.5倍です。梅毒の治療には長期にわたる抗生物質の投与が必要となります。また、先天性梅毒のリスクともなるので避妊具を用いた適切な予防、および早期の発見が重要です。京都市では最寄りの保健センターで無料検査を受けることができますので、必要であればお問い合わせください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 5件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | デング熱が 1件 報告されました |
5類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症 と梅毒が それぞれ 2件 報告されました |
■基幹定点
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 8件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 5件 報告されました