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平成29年度第11週の報告です。
インフルエンザの報告数は定点あたり7.48件と減少し、警報レベル以上の発生数を認めている地域も南丹のみとなっています。全国的にも流行は終息にむかいつつあります。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、4.49件と先週と大きく変化していません。
流行性耳下腺炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱(プール熱)の発生数は特に変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が11件、レジオネラ症が2件、侵襲性肺炎球菌感染症が 1件報告されました。
また、基幹定点の報告として、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が4件とマイコプラズマ肺炎が1件、眼科では流行性角結膜炎が5件報告されています。
流行性耳下腺炎はムンプスウイルスの感染後、2~3週間程度の潜伏期間を経て耳下腺や顎下腺が腫れて痛くなる、いわゆる“おたふくかぜ”です。通常は発症しても1~2週間程度で軽快しますが、髄膜炎・脳炎、膵炎や精巣炎、難聴などの合併症を起こすことがあり、注意が必要です。毎年春から夏にかけて流行しますが、昨年は5年に1度といわれるほどの流行で、1週間あたり4128人を記録しました。京都では報告数は急増していませんが、国立感染症研究所によると2月20日からの1週間で、全国3000の小児科定点から報告された患者数は1979人と、流行していない年の同時期と比べて2倍ほどの多さでした。昨年の流行が完全に終息しないまま、今年の流行期に入るおそれがあります。ワクチンの接種(1歳以上で)であらかじめ予防しておくことが最も効果的ですので、ご検討ください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 11件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | レジオネラ症が 2件 報告されました |
5類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症 が 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が1件、感染性胃腸炎
(ロタウイルス)が 4件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 5件 報告されました