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平成29年度第4週の報告です。
インフルエンザの報告数は先週からさらに増加し定点あたり31.71件となっています。京都府下全体で基準となる定点あたり30件を超え警報レベルとなりました。保健所管轄ごとに見ると南丹、乙訓、山城北、山城南で警報レベルとなっています。特に府南部地域において流行が目立ちますが、中丹西でも定点当たり29.4件と警報レベル目前であり中北部にも広がっています。京都市内においても右京区、西京区、南区、伏見区、山科区で警報レベルに達しています。特に南区では定点当たり59.60件と府内で最も高い数値となっています。2月1日現在、府全域で学級閉鎖した学校は207校に達しています。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、4.68件とよこばいです。全国的にはノロウイルスによる食中毒が数件報告されており食物の管理には注意してください。
流行性耳下腺炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の発生数は特に変化はありません。
咽頭結膜熱(プール熱)は今週も乙訓のみで警報レベルとなっています。
全数報告対象の感染症は、結核が12件、A型肝炎、クロイツフェルト・ヤコブ病、後天性免疫不全症候群、侵襲性肺炎球菌感染症、梅毒がそれぞれ1例報告されました。
また、基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎が5件、眼科定点では流行性角結膜炎が7件報告されています。
インフルエンザ感染症が全国的にも定点当たり39.41件、患者報告数で195,501人と増加しています。すべての都道府県で先週より報告数が増加し、45都道府県で警報レベルとなっています。流行はまだ続くことが予想されます。手洗い、うがい、湿度に気をつけて予防に努めてください。
2 月 4 日は“風疹の日”です。わが国では風疹流行のリスクはいまだに消えておらず、2013年には約1万4千人の患者が報告されています。妊娠 20 週頃まで(主に妊娠初期)に風疹ウイルスに感染すると胎児が難聴や心疾患などの先天性風疹症候群になるおそれが生じます。 また30〜50 代の男性は風疹に対する免疫のない割合が高く、海外流行地への渡航予定者とあわせて予防接種が勧められます。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 12件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | A型肝炎が 1件 報告されました |
5類感染症 | クロイツフェルト・ヤコブ病・後天性免疫不全症候群・侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒が それぞれ 1件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 5件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 7件 報告されました