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平成29年度第1週の報告です。
インフルエンザの報告数が定点あたり12.23件と今週もさらに増加し、府内全体で注意報レベルに達しています。先週から注意報レベルであった中丹西、南丹、乙訓、山城北、山城南に加え、丹後、京都市北区、上京区、中京区、東山区でも注意報レベルとなっています。南区では定点あたり30.20件に達し警報レベルとなっています。注意報、警報が出ていない地域においても感染者数は増加しており感染拡大に注意してください。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、3.96件とさらに低下していますが、左京区のみ定点あたり19.75件と警報レベルが続いています。気温が低下していますので再度感染拡大に注意してください。
流行性耳下腺炎の山城南での流行は今週も継続しており定点あたり5.00件と注意報レベルが続いています。
咽頭結膜熱(プール熱)は今週乙訓のみで警報レベルとなっています。
全数報告対象の感染症は、結核が4件、侵襲性肺炎球菌感染症が1件報告されました。
また、基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎が8件、眼科定点では流行性角結膜炎が6件報告されています。
今シーズン報告されているインフルエンザウイルスはこれまでのところA型がほとんどです。A型インフルエンザウイルスは、ウイルスの表面に存在する糖蛋白(赤血球凝集素:HA、ノイラミニターゼ:NA)の違いにより分類されます。ここ数年、H1型とH3型が1年毎に交互に流行を見せており、2016/17シーズンは今のところH3型の報告が多くなっています。
本邦のインフルエンザワクチンは平成27年度より4価ワクチンとなり、A型のH1N1、H3N2にB型の2系統を加えて作成されています。65歳以上の高齢者、又は60〜64歳で心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能に障害がある方、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に障害がある方は、予防接種法に基づく接種を受けることが可能です。
現在のところ、ワクチン接種率は約20-30%、予防接種法に基づく接種対象者の方については、50%ほどとなっています。特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は発症予防と重症化防止のため接種をおすすめします。ワクチンの有効性は接種後2週間から5ヶ月程度持続するといわれていますので、これからの本格的な流行にむけまだお済みでない方はご検討ください。
【参考】京都府インフルエンザHP http://www.pref.kyoto.jp/kentai/flu.html
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 4件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症が 1件 報告されました |
■基幹定点
無菌性髄膜炎が1件、
マイコプラズマ肺炎が 8件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 6件 報告されました