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平成28年第47週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、11.09件、全国で12.85件とやや減少しています。しかし京都市内では右京区が定点当たり18.20件と依然警報レベルに達しているほか、左京区でも27.75件と大きく増加し警報レベルとなっています。伏見区や西京区でも定点当たり17.00件と増加しており引き続き感染拡大を警戒してください。乙訓では23.00件とやや減少しましたが警報レベルとなっています。あらためて手洗い、うがい、吐瀉物や便の消毒管理などを徹底し感染拡大に注意してください。
RSウイルス感染症の報告数は定点当たり0.75件、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は定点当たり0.99件と横ばいで推移しています。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は0.63件と軽度減少しました。
咽頭結膜熱(プール熱)の報告は定点あたり0.63件と微増ですが、右京区では定点あたり3.60件と増加し警報レベルとなっています。
突発性発しんは0.37件と微増、ヘルパンギーナ、手足口病は報告数の大きな変化はみられません。
インフルエンザが定点あたり0.70件で報告されています。まだ流行時期にははいっていませんが、先週より微増しており注意が必要です。
全数報告対象の感染症は、結核が6件、梅毒がそれぞれ1件報告されました。
また、基幹定点の報告として、無菌性髄膜炎が1件、マイコプラズマ肺炎が7件、眼科定点では流行性角結膜炎が6件報告されています。
感染性胃腸炎の拡大に加え、結核やマイコプラズマ肺炎も継続的に発生が報告されています。インフルエンザも今後流行が予測されます。気温の変化に注意し、手洗いうがいと咳エチケットにも注意し対策続けて下さい。
青森県、新潟県では高病原性の鳥インフルエンザの発生が報告されています。感染した鶏の肉や卵からの感染はこれまで報告されていません。京都では2004年以降発生はありませんが報道に注意してください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 6件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 梅毒が 1件 報告されました |
■基幹定点
無菌性髄膜炎が 1件、
マイコプラズマ肺炎が 7件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 6件 報告されました