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平成28年第39週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、3.40件に増加しました。例年秋から冬にかけて感染者が増加し、ときに大流行となります。
今週もアメーバ赤痢の報告があり、引き続き手洗いや消毒、食品の取り扱いにご注意ください。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数はやや増加し、1.15件となりました。警報レベルではありませんが、山科区では3.25件と増加し注意報レベルに達しています。依然として、例年にない全国的な流行が続いていますのでご留意下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数もやや増加し、定点当たり0.95件でした。ここ数年では最も高い比率で推移していますので、引き続き新規発生や感染拡大にご注意ください。また、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」では急激な経過で手足の筋肉が壊死するおそれがありますので、手足が腫れ始めたらすぐに医療機関を御受診ください。
咽頭結膜熱(プール熱)の報告はやや増加し定点あたり0.53件となっています。南区では警報レベルが続いていますので注意してください。
RSウイルス感染症の報告が7週連続で増加しています。定点当たり1.08件に達しています。今後さらに増加、流行が続くと予想されますので、とくに乳幼児の接触・飛沫感染にご留意頂き、手洗いとうがいを励行してください。
ヘルパンギーナ、手足口病、突発性発疹は落ち着いているようです。
流行性耳下腺炎、咽頭結膜熱(プール熱)については、警報、注意報レベルの地域がありますので特に注意が必要です。RSウイルス感染症の増加もあるのでうがいや手洗いの励行などの対応を引き続きお願いします。
全数報告対象の感染症は、結核が12件、腸管出血性大腸菌感染症が1件、アメーバ赤痢が2件、侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒がそれぞれ1件報告されました。
まだ気温が高くなったり、湿度が高い日もあるため食中毒には引き続きご注意してください。
結核の新規登録者の多くは肺結核ですが、風邪とおもっていたら結核だったということが多々みられます。2週間以上長引く咳や微熱がある場合には医療機関を受診し診察を受けるようにしましょう。高齢者では、呼吸器の症状がはっきりせず、体重減少や体のだるさといった症状が主体のこともあります。日本は毎年2万人程度の新規患者が発生しており、肺結核は依然として身近な疾患であることに御留意ください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 12件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | アメーバ赤痢が2件、侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 3件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 11件 報告されました