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平成28年第36週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は減少し、3.20件でした。食中毒の報告も散見されますので、引き続き手洗いや消毒、食品の取り扱いにご注意ください。
手足口病の定点当たり報告数がさらに増加し1.40件になりました。乙訓地区および市内左京区で警報レベルを上回りました。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数はやや増加し1.07件となりました。乙訓地区の警報レベルが続いているほか、山科区で注意報レベルとなりました。例年にない全国的な流行が続いていますのでご留意下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数はやや増加、定点当たり0.72件でした。全国的にも増加しており、1.44件でした。重症で生命に関わる劇症型溶血性レンサ球菌感染症を発症することもありますので、初発症状に多い咽頭痛・発熱などがみられましたら早めに医療機関を受診してください。
RSウイルス感染症の増加が続き、定点当たり報告数が0.60件になりました。全国的には1.06件に増加しており、今後さらなる流行が予想されます。
咽頭結膜熱(プール熱)の報告はやや減少し定点あたり0.52件となり、南丹地区の警報が解除されました。
ヘルパンギーナの京都府での定点当たり報告数は0.41件ですが、全国では定点当たり報告数が1.5件を上回る流行が続いていますのでご注意ください。
前回増加した咽頭結膜熱(プール熱)の報告はやや落ち着き、警報レベルも解除されました。手足口病が増加したほか、流行性耳下腺炎の流行が続いており、警報レベルの地域がありますのでご留意ください。例年11月から1月に流行するRSウイルス感染症の増加が顕著となってきました。引き続き、うがいや手洗いの励行などの対応をお願いします。
全数報告対象の感染症は、結核が9件、腸管出血性大腸菌感染症が1件、ウイルス性肝炎・後天性免疫不全症候群および麻疹がそれぞれ1件報告されました。
第33週以降、全国各地で麻疹(はしか)の患者報告が相次いでいますが、今週は京都府下で報告がありました。予防接種歴がないケースが多いことからも、予防接種の効果が大きいと考えられます。麻疹は感染力が強く、マスクで予防することが困難です。定期接種の対象者(リンクをご参照ください)、麻疹患者との接触者、流行国(中国・モンゴル・東南アジア等)への渡航者で、まだワクチンを受けていない方はできるだけ早めの接種をご検討ください。また、高熱・発疹症状のある方が医療機関を受診される際は、必ず事前に連絡をとってから受診されるようお願い致します。院内感染を防ぐために大切です。
<予防接種スケジュール:国立感染症研究所・感染症情報センターへのリンク>http://www.nih.go.jp/niid/ja/vaccine-j/2525-v-schedule.html
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 9件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | ウイルス性肝炎・後天性免疫不全症候群と麻しんが それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 5件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 3件 報告されました