ホーム >> 感染症情報(週報)
平成28年第35週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数がさらに増加し、4.14件でした。食中毒の報告も散見されますので、引き続き手洗いや消毒、食品の取り扱いにご注意ください。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数はやや低下し0.99件となりました。乙訓地区の警報レベルが続いています。例年にない全国的な流行ですのでご留意下さい。
手足口病の定点当たり報告数は増加し0.95件でした。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数はやや増加、定点当たり0.67件でした。全国的にも増加しており、1.26件でした。
咽頭結膜熱(プール熱)の報告が急増し、定点あたり0.58件となりました。南丹地区で警報レベルとなりましたのでご注意ください。
ヘルパンギーナの定点当たり報告数は0.46件とやや増加しました。全国では定点当たり報告数が2件程度の流行が続いていますのでご注意ください。
RSウイルス感染症の定点当たり報告数が0.50件に増加しました。
今回は感染性胃腸炎の報告がさらに増加したほか、咽頭結膜熱(プール熱)の報告が急増しました。流行性耳下腺炎の流行が続いており、全国ではヘルパンギーナの報告がいまだ多い状況です。夏風邪疾患の流行が続く中で、RSウイルス感染症の増加が始まりました。引き続き、うがいや手洗いの励行などの対応をお願いします。
全数報告対象の感染症は、結核が10件、腸管出血性大腸菌感染症が2件、デング熱が1件、レジオネラ症が2件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症および梅毒がそれぞれ1件報告されました。
デング熱の報告がありました。京都府下では今年5例目になります。デング熱は決して死亡率の高い疾患ではありませんが、まれにデング出血熱など重症化して死に至ることがあります。デング熱、ジカウイルス感染症、マラリア、チクングニア熱など、蚊媒介感染症への対策にご留意ください。具体的には、野外活動では長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きは避け、虫除け剤を使用して蚊に刺されないようご対応下さい。
京都府下で、第35週報告時点では麻疹(はしか)の報告はありませんが、関西国際空港などを中心に感染が拡大しています。症状は38度の高熱と、鼻水・せきなどの上気道炎症状、および結膜炎症状で始まります。麻疹は感染力が強く、マスクで予防することが困難です。今後も十分にご注意ください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 10件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 2件 報告されました |
4類感染症 | デング熱が 1件、レジオネラ症が 2件 報告されました |
5類感染症 | カルバペネム耐性腸内細菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 2件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 3件 報告されました