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平成28年第32週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数はさらに減少、2.53件となりました。引き続き手洗いや消毒、食品の取り扱いにご注意ください。
手足口病の定点当たり報告数は減少し0.97件となり、伏見区の警報レベルも解除されました。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数はやや減少し0.95件となりましたが、乙訓地区は警報レベルが続いています。全国では1.05件で、例年にない高水準の流行が続いていますのでご留意下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はやや減少し、定点当たり0.78件でした。全国的には1.1件程度の報告です。
ヘルパンギーナの定点当たり報告数は0.68件に減少し、山城北地区および伏見区の警報レベルも解除されました。全国では定点当たり報告数が2.6件の流行が続いていますのでご留意ください。
咽頭結膜熱(プール熱)の京都府下の報告も減少し、定点当たり0.20件でした。流行性角結膜炎(はやり目)の報告も、定点当たり京都府で0.39件、全国では0.6件程度に減少しました。
夏風邪疾患の流行が落ち着いてきたようです。しかしながら流行性耳下腺炎や、全国ではヘルパンギーナの流行が続いていますので、対策をお続けください。うがいや手洗いの励行、プールでの感染予防、タオルの共有を避けて目を洗う、などの対応をお願いします。
全数報告対象の感染症は、結核が2件、腸管出血性大腸菌感染症、カルバペネム耐性腸内細菌感染症・急性脳炎および侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
8月19日、京都府南部地域において夏季食中毒注意報が発令されました。
>>「食中毒注意報発令状況:京都府」 http://www.pref.kyoto.jp/shoku-anshin/seikatsu/chuuihou/haturei28.html
夏は細菌が増殖しやすい季節で、カンピロバクターなどの細菌による食中毒が多くなっています。細菌が産生する毒素によるものと、細菌感染によるものがありますが、これらを防ぐためには、細菌を付けない、増やさない、菌を殺すことが大切です。肉はよく加熱すること、適切な手洗い後に野菜など生で食べる食材もよく洗い、食材が汚染されないようにすること、調理器具を衛生的に保つようにすること、などにご注意下さい。ただ毒素型(黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌等)の場合には、毒素が加熱で失活しないものがありますので、細菌の付着や増殖を防ぐことが特に重要です。暑い日が続きますので、下記「政府広報オンライン」などを参照の上、ご対応下さい。
>>「食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント:政府広報オンライン」 http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/index.html
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 2件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | カルバペネム耐性腸内細菌感染症・急性脳炎と侵襲性肺炎球菌感染症が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
無菌性髄膜炎とマイコプラズマ肺炎が
それぞれ 3件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 7件 報告されました