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平成28年第30週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は再度増加し、4.54件となりました。猛暑日が続き、食中毒の報告も散見されます。引き続き手洗いや消毒、食品の取り扱いにご注意ください。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数が1.66件に増加し、今年最多となりました。乙訓地区は警報レベルとなったほか、山科区で注意報レベルとなりました。全国的に1.3件前後と、例年にない高水準で流行が続いていますのでご留意下さい。
手足口病の定点当たり報告数は1.45件とやや減少しましたが、伏見区の警報レベルは続いています。
ヘルパンギーナの定点当たり報告数も1.43件にやや減少しましたが、山城北地区および南区・伏見区で警報レベルが続いています。全国では定点当たり報告数が4件近い流行ですのでご留意ください。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告は定点当たり1.16件に増加しました。全国的には1.8件程度の報告です。
咽頭結膜熱(プール熱)の京都府下の報告はやや増加、定点当たり0.33件でした。
依然として京都府では報告が少ないのですが、全国的には流行性角結膜炎(はやり目)の報告が定点当たり0.8件前後と引き続き流行しています。
夏風邪疾患、ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)の報告が増加もしくは警報レベルとなっているほか、流行性耳下腺炎の流行が目立っています。引き続き対策が必要です。うがいや手洗いをこまめに行い、プールなどでの感染予防、タオルの共有を避けて目を洗う、などの対応をお願いします。
全数報告対象の感染症については、結核が12件、腸管出血性大腸菌感染症が3件、急性脳炎・後天性免疫不全症候群・侵襲性インフルエンザ菌感染症、および侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
直近の話題として、ジカウイルス感染が米国フロリダ州で拡大しているそうです。日本で同様に感染拡大しないよう、蚊媒介感染症への対策をお願いします。また、豚肉などの生食によるE型肝炎の感染者が急増し、昨年の212人を既に上回りました。他の病原菌による食中毒のリスクもありますので、生食は避けてください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 12件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 3件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 急性脳炎・後天性免疫不全症候群・侵襲性インフルエンザ菌感染症と侵襲性肺炎球菌感染症が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 4件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 2件 報告されました