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平成28年第27週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は4.96件とやや減少しました。市内東山区13.00、右京区12.40、左京区10.75件などの報告が多く目立っています。食中毒の起こりやすい季節ですので、手洗いや消毒、食品の取り扱いにくれぐれもご留意下さい。
ヘルパンギーナの定点当たり報告数が、先週の3.03件から3.43件に増加しました。山城北地区および市内南区では警報レベルに至るなど、流行がピークを迎えています。ご注意ください。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はやや減少し定点あたり1.39件ですが、全国的には2.5件程度の流行が続いています。
咽頭結膜熱(プール熱)の京都府下の報告は定点あたり0.33件でしたが、全国的には0.6件程度で流行しています。引き続きプールなどでの感染にご注意ください。
流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数は1.07件に増加し、乙訓地区では注意報レベルです。全国的にも定点あたり1.2件前後の報告が続いており、5年ぶりの高い水準で流行しています。ご留意下さい。
手足口病の定点あたりの報告数は1.05件に増加しました。今後流行していく可能性があります。
伝染性紅斑の報告は定点あたり0.21件に減少しましたが、山城南地区の警報レベルは続いています。
また全国的には流行性角結膜炎、いわゆる“はやり目”の報告が定点あたり0.8件前後と流行しています。アデノウイルスが涙や目やにを介して感染する病気ですので、タオルの共有を避けて手洗いをこまめに行ってください。
全数報告対象の感染症については、結核が6件、腸管出血性大腸菌感染症、後天性免疫不全症候群および侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
昨年後半から、流行性耳下腺炎の流行拡大が続いています。流行性耳下腺炎はムンプスウイルスの感染後、2−3週間程度の潜伏期間を経て耳下腺や顎下腺が腫れて痛くなる、いわゆる“おたふくかぜ”です。通常は発症しても1−2週間程度で軽快しますが、髄膜炎・脳炎、膵炎や精巣炎、難聴などの合併症を起こすことがあり、注意が必要です。ワクチンの接種(1歳以上で)であらかじめ予防しておくことが最も効果的ですので、ご検討ください。
ヘルパンギーナを代表とする『夏かぜ』が流行しています。対策として、タオルや食器は共用せず、眼をこすらないよう注意して、引き続きうがい・手洗いの徹底をお願いします。食品衛生やオムツの処理にもご注意ください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 6件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 後天性免疫不全症候群と侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が2件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 3件 報告されました