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平成28年第21週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は先週の6.99件から7.37件に増加しました。乙訓12.50、市内左京区14.00、右京区12.80、伏見区11.71、西京区11.40などの報告がやや多くなっています。引き続き手洗いや食品の取り扱い、消毒に留意して下さい。特に肉類に付着するカンピロバクターによる食中毒の起こりやすい季節になりましたので、生食は避けて十分に加熱いただくようお願いします。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はやや減少し、定点あたり1.67件でした。主な症状である咽頭痛・発熱がみられましたら、早めに医療機関を受診してください。
流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数はやや増加し0.91件でした。中丹東の注意報レベルは解除されましたが、依然として例年にない流行が全国的に続いていますので、引き続きご注意下さい。
ヘルパンギーナの報告が増加し、定点医療機関当たりの報告数は0.64件でした。水痘の報告も増加、定点あたり0.53件の報告がありました。咽頭結膜熱(プール熱)の京都府下の報告はやや減少し定点あたり0.34件でしたが、全国的には増加し0.7件を超えています。プール開きも始まり、7-8月のピークに向けて増加していくことが予想されますので、ご注意ください。伝染性紅斑の報告は定点あたり0.22件に減少しましたが、山城南地区の警報レベルが続いています。市内南区で15件の手足口病の報告があり、警報レベルです。
夏場に流行する感染症の報告が増えてきています。タオルや食器は共用せず、眼をこすらないよう注意して、引き続きうがい・手洗いの徹底をお願いします。食品衛生にもご注意ください。
全数報告対象の感染症については、結核が9件、侵襲性インフルエンザ菌感染症と侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
蚊の活動が活発となる夏が近づいてきました。リオ五輪が開催される中南米を中心に感染が広がっているジカウイルス感染症やデング熱など、蚊媒介感染症の対策が必要です。6月は「夏の蚊対策広報強化月間」と定められ、厚生労働省から3種類の普及啓発リーフレットが追加されています。改めてご確認ください。
> 厚生労働省「ジカウイルス感染症について」:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 9件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 侵襲性インフルエンザ菌感染症と侵襲性肺炎球菌感染症が それぞれ1件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 1件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 4件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 4件 報告されました