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平成28年第19週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は先週の5.21件から7.45件に再度増加しました。乙訓10.50、市内左京区17.25、右京区13.40、伏見区11.86、東山区11.50、南区10.33などの報告がやや多くなっています。食中毒の起こりやすい季節になりましたので、ノロウイルスなどを念頭に、引き続き石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行うなどの対策を日常的にお続け下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告も増加し、定点あたり1.44件でした。主な症状である咽頭痛・発熱がみられましたら、早めに医療機関を受診してください。
流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数がさらに増加し0.92件です。例年より報告が多い状況が全国的に続いていますので、引き続きご注意下さい。
インフルエンザの京都府下での定点医療機関当たりの報告数は0.40件でした。
咽頭結膜熱の報告が増加し、定点あたり0.38件でした。咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症で、接触感染、飛沫感染で拡がります。患者は小学校低学年までの小児が多く、集団発生することもあります。38度を超える高熱、咽頭炎・結膜炎が生じて、喉の痛み、目の充血・眼脂・流涙・眼痛を訴えます。
伝染性紅斑の報告は定点あたり0.23件ですが、山城南地区の警報レベルが続いています。
夏場に流行する感染症の報告が増えてきています。タオルや食器は共用せず、眼をこすらないよう注意して、引き続きうがい・手洗いの徹底をお願いします。
全数報告対象の感染症については、結核が8件、デング熱が1件、ウイルス性肝炎・急性脳炎がそれぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症が2件報告されました。
京都府で本年2例目のデング熱の報告がありました。動物や蚊・マダニなどが媒介する感染症について、特に渡航予定のある方は最新の情報にご注意ください。ジカウイルスの母子感染による小頭症等の先天異常の原因になるリスクや、性行為感染リスクの対応、またアフリカのアンゴラ及びコンゴ民主共和国を中心に感染が確認されている黄熱について、渡航の10日前までの予防接種を勧奨するなど、新しい情報提供がありましたのでご確認ください。
厚生労働省「感染症情報」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 8件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | デング熱が 1件 報告されました |
5類感染症 | ウイルス性肝炎と急性脳炎が それぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症が 2件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
無菌性髄膜炎が1件、マイコプラズマ肺炎が 5件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 2件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 3件 報告されました