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平成28年第17週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は横ばいで、7.20件でした。中丹東10.20、市内東山区15.00、右京区13.20、左京区11.25などの報告がやや多くなっています。ノロウイルスなどを念頭に引き続き石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行うなどの対策を日常的にお続け下さい。
インフルエンザの京都府下での定点医療機関当たりの報告数は、先週の2.53から1.22に引き続き減少しています。流行が再燃することもありますので、もし症状があるときは人混みを避けて咳エチケット・マスク着用を徹底するなど、感染拡大を防ぐようご対応ください。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はやや減少し、定点あたり1.28件でした。主な症状である咽頭痛・発熱がみられましたら、早めに医療機関を受診してください。
流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数は減少し0.53件となり、中丹東地区の警報レベルも解除されました。依然として例年より報告が多い状況が全国的に続いていますので、引き続きご注意下さい。突発性発しんの報告はやや増加し、定点あたり0.41件でした。
全数報告対象の感染症については、結核が8件、腸管出血性大腸菌感染症およびレジオネラ症がそれぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症が2件、水痘(入院例)および薬剤耐性アシネトバクター感染症がそれぞれ1件報告されました。
水痘(入院例)の報告がありました。9歳以下の患者が90%以上を占める小児の病気「水ぼうそう」で、毎年冬から春にかけて流行がみられます。2014年9月から小児科定点からの報告は継続のまま、24時間以上の入院を要した水痘症例が全数届出対象となりました。他疾患で入院中に発症し、その後24時間以上入院した症例も届出対象となっています。水痘は水痘帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus: VZV)の初感染によって発症し、小児では一般に軽症ですが、多数の合併症が存在し、将来の帯状疱疹の発症リスクなどもあるウイルス感染症です。典型例では、発疹は紅斑から始まり、水疱、膿疱を経て痂皮化して治癒します。発疹の出現前から発熱を認め、出現後も約6日間は感染性があるとされていますので、この間の二次感染にご注意ください。重症のハイリスク群として15歳以上、乳児期後半、免疫不全患者、妊婦等が挙げられます。予防に有効な水痘ワクチンが2014年10月から定期接種化され、生後12か月〜生後36か月に至るまでに3か月以上(標準的には半年から1年)の間隔をおいて2回の接種を行うことになっています。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 8件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症が 1件 報告されました |
5類感染症 |
侵襲性肺炎球菌感染症が 2件、 水痘(入院例)と薬剤耐性アシネトバクター感染症が それぞれ1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 1件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 7件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 3件 報告されました