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平成28年第16週の報告です。
インフルエンザの京都府下での定点医療機関当たりの報告数は、先週の3.35から2.53にさらに減少し、沈静化しています。流行が再燃することもありますので、もし症状があるときは人混みを避けて咳エチケット・マスク着用を徹底するなど、感染拡大を防ぐようご対応ください。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数が増加し、7.25件でした。市内左京区15.25、東山区13.00、南区10.33、右京区10.20の報告がやや多くなっています。ノロウイルスなどを念頭に引き続き石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行うなどの対策を日常的にお続け下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告は増加が続き、定点あたり1.57件でした。A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)は主に飛沫感染して、突然の咽頭痛・発熱を発症します。後れて発疹がみられることもあります。また、手足の壊死や意識障害などを特徴とする劇症型を発症すると致死率が30%と言われています。昨年は全国的に溶連菌による咽頭炎および劇症型の患者数が多く、どちらも過去最多でした。咽頭痛・発熱がみられましたら早めに医療機関を受診してください。
流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数はやや減少し0.84件でした。中丹東地区は警報レベルを上回っており、全国的に報告が多い状況が続いています。引き続きご注意下さい。
突発性発しんの報告はやや減少、定点あたり0.32件でした。
全数報告対象の感染症については、結核が6件、デング熱およびレジオネラ症がそれぞれ1件、アメーバ赤痢が2件、侵襲性肺炎球菌感染症が3件、侵襲性インフルエンザ菌感染症および梅毒がそれぞれ1件報告されました。
>京都府で本年初めてデング熱の報告がありました。動物や蚊・マダニなどが媒介する病気が海外では流行していることがあり、特に渡航予定のある方は注意が必要です。
厚生労働省「海外へ渡航されるみなさまへ」
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
>避難生活の際にはインフルエンザ・ノロウイルスにかからないよう対策を行うことがより重要です。またエコノミークラス症候群について知っておくことも大切です。
厚生労働省「感染症(インフルエンザ、ノロウイルス)の予防について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000122095.html
熊本県作成「避難時におけるエコノミークラス症候群、感染症、食中毒対策について」
http://www.pref.kumamoto.jp/kiji_15445.html
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 6件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | デング熱とレジオネラ症が それぞれ1件 報告されました |
5類感染症 | アメーバ赤痢が 2件、侵襲性肺炎球菌感染症が 3件、侵襲性インフルエンザ菌感染症と梅毒が それぞれ1件 報告されました |
■基幹定点
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 5件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 2件 報告されました