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平成28年第14週の報告です。
インフルエンザの京都府下での定点医療機関当たりの報告数は、先週の9.85から5.31に減少しました。南丹11.67、中丹西11.40では依然報告が多く、警報レベルが続いていますのでご注意ください。具体的には、外出後の手洗いや部屋の湿度管理などの予防策をとり、症状があるときは人混みを避けて咳エチケット・マスク着用を徹底するなど、感染拡大を防ぐようご対応ください。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数もやや減少し、5.64件でした。乙訓地区13.00、市内東山区12.50、右京区11.20の報告がやや多くなっています。ノロウイルスなどを念頭に引き続き石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行うなどの対策を日常的にお続け下さい。
流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数は減少し0.72件でしたが、中丹東地区の警報レベルは続いています。今シーズンの全国的な流行に引き続きご注意下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はやや落ち着いており、定点あたり0.88件でした。
全数報告対象の感染症については、結核が8件、腸管出血性大腸菌感染症が1件、侵襲性肺炎球菌感染症が2件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症・急性脳炎・劇症型溶血性レンサ球菌感染症・梅毒およびバンコマイシン耐性腸球菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
ノロウイルスによる飲食店における食中毒の事例が見られます。下記注意事項の徹底に御協力をお願いします。
@ 調理前、食事前、用便後は、石けんを使い十分に手を洗いましょう。
A ノロウイルスは感染力が強く、患者の吐物、下痢便からも感染することがあります。トイレ清掃や吐物の処理の際は必ずゴム手袋、マスクなどを着用の上、次亜塩素酸を用いて消毒の上、よく換気をしましょう。
B 食品は十分加熱(85℃90秒以上)しましょう。
C 下痢、嘔吐などの消化器症状がある場合は、調理業務を控えましょう。
ゴールデンウィークが近づいてきました。海外旅行をご予定の方は、動物や蚊・ダニなどが媒介する感染症など、日本では発生していない感染症が流行している地域もあるため、注意が必要です。ジカウイルス感染症がその代表ですが、海外旅行を計画されるとき、および出発前に以下のサイトなどを参考に注意点をご確認ください。
<厚生労働省:ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 8件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 |
侵襲性肺炎球菌感染症が 2件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症・急性脳炎・劇症型溶血性レンサ球菌感染症・梅毒 とバンコマイシン耐性腸球菌感染症が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 2件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 7件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 1件 報告されました