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平成28年第10週の報告です。
インフルエンザの京都府下での定点医療機関当たり報告数は、先週の34.38から26.81に減少しました。ピークは越えましたが、依然として多くの地区・地域で警報レベルを上回り、すべての地区・地域で注意報レベルを超過しています。特に西京区(50.86)、南区(47.20)、丹後地区(44.40)、南丹地区(40.56)で多くなっています。外出後の手洗いや部屋の湿度を保つなどの予防策をとり、症状があるときは人混みを避けて咳エチケット・マスク着用を徹底するなど、感染拡大を予防するよう引き続きご配慮下さい。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は5.84件に減少しましたが、ロタウイルスの報告も13件あり、引き続き対策は必要です。石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行って下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告は定点あたり1.44件に減少しましたが、山科区の警報レベルは継続しています。咽頭痛・発熱がみられましたら早めに医療機関を受診してください。流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数はほぼよこばいの0.81件、中丹東の警報レベルは続いています。過去数年にみられなかった全国的な流行が続いています。ご注意下さい。咽頭結膜熱の定点あたりの報告数が0.23件に増加しました。飛沫感染あるいは手指を介した接触感染にご注意下さい。伝染性紅斑の報告は定点あたり0.21件に減少しました。
全数報告対象の感染症については、結核が8件、レジオネラ症・アメーバ赤痢・ウイルス性肝炎・後天性免疫不全症候群・侵襲性肺炎球菌感染症および梅毒がそれぞれ1件報告されました。
年度末となり、新年度に向けて大事な季節です。発熱・上気道炎・関節痛・倦怠感などが見られましたら、流行が続くインフルエンザやA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)などを念頭に置いて医療機関を受診の上、診断やその後の治療・対処について指示を受けるようにして下さい。特に高齢の方の肺結核の報告も続いていますので、呼吸器症状や上記症状にご注意ください。
妊婦及び妊娠予定の方は、中南米等におけるジカウイルス感染症の流行にご留意下さい。小頭症の新生児や手足の麻痺を伴うギラン・バレー症候群との関連が疑われています。WHOより、妊婦の流行地域への渡航を自粛するよう勧告が出ているほか、昨年5月以降の中南米での流行後、日本国内で感染者が3例報告されています。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 8件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | レジオネラ症が 1件 報告されました |
5類感染症 | アメーバ赤痢・ウイルス性肝炎・後天性免疫不全症候群・侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 6件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 13件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 3件 報告されました