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平成28年第9週の報告です。
インフルエンザの京都府下での定点医療機関当たり報告数はほぼよこばいですが、先週の34.06から34.38にわずかに増加しています。先週同様に多くの地区・地域で警報レベルを上回り、すべての地区・地域で注意報レベルを超過しています。特に南区(53.20)、南丹地区(52.44)、丹後地区(51.00)で多くなっています。外出後の手洗いや部屋の湿度を保つなどの予防策をとり、症状があるときは人混みを避けて咳エチケット・マスク着用を徹底するなど、感染拡大を予防するよう引き続きご配慮下さい。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は6.53件とやや低下しました。引き続き石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行って下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が定点あたり1.84件に減少し、山科区の警報レベルも継続しています。咽頭痛・発熱がみられましたら早めに医療機関を受診してください。流行性耳下腺炎は定点あたりの報告数がやや増加し0.83件、中丹東では警報レベルが継続しています。全国的に過去数年にない流行にありますので引き続きご注意下さい。伝染性紅斑の報告は定点あたり0.35件と横ばいでした。こちらも全国的に例年の同時期より報告が多い状態が続いています。咽頭結膜熱の定点あたりの報告数が0.16件に減少しました。右京区の警報レベルは継続しており、飛沫感染あるいは手指を介した接触感染にご注意下さい。
全数報告対象の感染症については、結核が11件、A型肝炎および侵襲性インフルエンザ菌感染症がそれぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症が2件報告されました。
発熱・上気道炎・関節痛・倦怠感などが見られましたら、流行がピークにあるインフルエンザやA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)などを念頭に置いて医療機関を受診の上、診断やその後の治療・対処について指示を受けるようにして下さい。特に高齢の方の肺結核の報告も続いていますので、呼吸器症状や上記症状にはご注意ください。
海外渡航を予定される場合、特に妊婦及び妊娠予定の方は、中南米等におけるジカウイルス感染症の流行にご留意下さい。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 11件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | A型肝炎が 1件 報告されました |
5類感染症 | 侵襲性インフルエンザ菌感染症が 1件、侵襲性肺炎球菌感染症が 2件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 6件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 14件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 5件 報告されました