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平成28年第8週の報告です。
インフルエンザの京都府下での定点医療機関当たり報告数が、先週の34.76から34.06にわずかですが今シーズン初めて減少しました。市内では南区・右京区・西京区・伏見区・左京区で、地域別では中丹東地区を除くすべての地区で警報レベルを上回り、他すべての地区・地域で注意報レベルを超過しています。外出後の手洗いや部屋の湿度を保つなどの予防策をとり、症状があるときは人混みを避けて咳エチケット・マスク着用を徹底するなど、感染拡大を予防するよう引き続きご配慮下さい。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は6.86件とほぼ横ばいで、西京区の警報レベルが継続しています。石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行って下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が定点あたり2.03件に増加し、山科区で警報レベルを超過しました。A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)は主に飛沫感染して、突然の咽頭痛・発熱を発症します。後れて発疹がみられることもあります。また、手足の壊死や意識障害などを特徴とする劇症型を発症すると致死率が30%と言われています。昨年は全国的に溶連菌による咽頭炎および劇症型の患者数が多く、どちらも過去最多でした。今年も全国的に例年より多くなっていますので、咽頭痛・発熱がみられましたら早めに医療機関を受診してください。
流行性耳下腺炎は定点あたりの報告数がやや減少し0.74件でしたが、中丹東では警報レベルが継続しています。全国的に過去数年にない流行にありますので引き続きご注意下さい。伝染性紅斑の報告は定点あたり0.34件に微増しました。こちらも全国的に例年の同時期より報告が多い状態が続いています。咽頭結膜熱の定点あたりの報告数が0.24件に減少しました。右京区の警報レベルは継続しており、飛沫感染あるいは手指を介した接触感染にご注意下さい。
全数報告対象の感染症については、結核が10件、レジオネラ症および侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件、梅毒が2件報告されました。
発熱・上気道炎・関節痛・倦怠感などが見られましたら、流行がピークにあるインフルエンザやA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)などを念頭に置いて医療機関を受診の上、診断やその後の治療・対処について指示を受けるようにして下さい。
海外渡航を予定される場合、特に妊婦及び妊娠予定の方は、中南米等におけるジカウイルス感染症の流行にご留意下さい。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 10件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | レジオネラ症が 1件 報告されました |
5類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症が 1件、梅毒が 2件 報告されました |
■基幹定点
無菌性髄膜炎が 1件、マイコプラズマ肺炎が 3件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 9件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 1件 報告されました