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平成28年第4週の報告です。
インフルエンザの京都府下での定点医療機関当たり報告数が、先週の8.62から15.91に増加し、注意報レベルを超過しました。とくに乙訓地区では警報レベルとなりました。外出後の手洗いや部屋の湿度を保つなどの予防策をとり、症状があるときは人混みを避け、咳エチケット・マスク着用を徹底して下さい。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は7.54件に微増、西京区の警報レベルが継続しています。ノロウイルスは新型の流行が懸念されています。石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行って下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はやや増加し、定点あたり1.77件でした。
全国的な流行の兆しがある流行性耳下腺炎ですが、定点あたりの報告数が再度増加し0.77件、中丹東では警報レベルが継続しています。引き続きご注意下さい。
伝染性紅斑の報告は定点あたり0.57件に再度増加し、中丹東地区で警報レベルの基準値を上回りました。例年にない流行が続いていますのでご注意下さい。
咽頭結膜熱の定点あたりの報告数は0.27件に減少しました。
全数報告対象の感染症については、結核が5件、アメーバ赤痢・急性脳炎および破傷風がそれぞれ1件報告されました。
インフルエンザの流行がさらに拡大しています。くれぐれも注意してご対応頂きますようお願いします。
話題となっているジカ熱ですが、2月1日、世界保健機関(WHO)による、小頭症及び神経障害の集団発生に関する「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」(Public Health Emergency of International Concern(PHEIC))が宣言されました。医療機関の皆様におかれましては、平成28年1月21日に発出された事務連絡をご参照いただき、渡航歴や臨床症状等からジカ熱が考えられる患者を診察した場合には、最寄りの保健所に情報提供をお願いします。
<厚生労働省 ジカウイルス感染症について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 5件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | アメーバ赤痢・急性脳炎と破傷風が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 3件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 5件 報告されました
■眼科定点
急性出血性結膜炎と流行性角結膜炎が それぞれ 1件
報告されました