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平成28年第1週の報告です。
流行が気になるインフルエンザですが、京都府下の報告総数が先週の87件から174件に倍増しました。全国の定点医療機関当たりの報告数が2.02、京都府では1.41と、流行開始の目安である1.00を上回り、流行シーズン入りしました。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は6.45件と引き続き流行しており、左京区で定点あたり27件を超え警報が継続しているほか、東山区および乙訓地区で定点あたり10件を超える報告がありました。新型の流行が懸念されるノロウイルスなどを念頭に置き、石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などにて消毒処理を行って下さい。
流行が続いている流行性耳下腺炎ですが、定点あたりの報告数がさらに増加し1.50件でした。特に中丹東では定点あたり10.20件で警報が続き、伏見区は3.29件で注意報となりました。特徴的な皮疹が両頬にみられ、りんご病とも呼ばれる伝染性紅斑の報告は定点あたり0.59件、今週は南区で警報レベルとなっています。例年にない全国的な流行が続いていますのでご注意下さい。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告は定点あたり1.19件、咽頭結膜熱の報告は減少し、定点あたりの報告数が0.28件でした。RSウイルス感染症の報告はさらに減少し、定点あたり0.70件でした。乳幼児の接触・飛沫感染にご留意頂き、手洗いとうがいを励行してください。
全数報告対象の感染症については、結核が5件、A型肝炎とレジオネラ症、および急性脳炎がそれぞれ1件、アメーバ赤痢が2件報告されました。
今週はインフルエンザが流行入りし、マイコプラズマ肺炎の報告も16件ありました。発熱に加えて咳などの上気道炎・呼吸器症状のある方は、咳エチケットやマスク着用などの対策を行い、早めに医療機関を受診しましょう。この流行入りを機に医療機関にお勤めの皆様も、咳エチケット・マスク着用や手洗いなど、インフルエンザを含む感染症の予防対策について周知徹底をお願いいたします。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 5件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | A型肝炎とレジオネラ症が それぞれ 1件 報告されました |
5類感染症 | アメーバ赤痢が 2件、急性脳炎が 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が16件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 2件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 5件 報告されました