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第46週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数がさらに増加し、7.30件でした。引き続き手洗いおよび食品の取り扱いを徹底し、患者との接触や、その嘔吐物や便の取り扱いにご注意下さい。
RSウイルス感染症の報告もさらに増加し、定点あたり0.99件の報告でした。インフルエンザの京都府下の報告総数は13例でした。インフルエンザの予防接種を含めたご対応をお願いします。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は横ばいですが、伝染性紅斑の報告数がやや増加し右京区で再度警報レベルとなっています。いずれも例年のこの時期より多い状態が続いていますのでご注意下さい。右京区では急性出血性結膜炎も2例報告があり、警報レベルとなっています。
また、京都府下の流行性角結膜炎の報告総数は4件でしたが、流行性耳下腺炎の報告数は増加、どちらも全国的に例年より感染者が多い流行状態が続いています。咽頭結膜熱も増加しています。
患者の咳やくしゃみなどにより飛沫・接触感染する感染症の対策として、感冒様症状のある人に近寄らず、手洗いやうがいを励行するようにしてください。症状のある方は咳エチケットやマスク着用などの対策を行ってください。
全数報告対象の感染症については、レジオネラ症が2件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症が3件、侵襲性肺炎球菌感染症および梅毒がそれぞれ1件報告されました。
いわゆる「はやり目」、流行性角結膜炎の感染が全国的に例年よりも拡がっており、勢いを保ったまま流行が本格化する冬場に突入する恐れがあります。アデノウイルスが、涙や目やにを介して感染する病気で、結膜の充血や涙、目やにが増えることが特徴です。特別な治療法はなく、タオルの共有を避けて手洗いをこまめにするなどの感染予防対策が中心です。アデノウイルスは感染力が強いので、学校保健安全法の規定により7-10日間程度の出席停止となります。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 報告がありません |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | レジオネラ症が 2件 報告されました |
5類感染症 | カルバベネム耐性腸内細菌感染症が 3件、侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒が それぞれ1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 2件 報告されました
■眼科定点
急性出血性結膜炎が 2件、
流行性角結膜炎が 4件 報告されました