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第44週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数がさらに増加し、6.46件でした。新型ノロウイルスの流行も懸念されていますので、引き続き手洗いおよび食品の取り扱いを徹底し、患者との接触や、その嘔吐物や便の取り扱いにご注意下さい。
RSウイルス感染症の報告は微増し、定点あたり0.61件の報告でした。インフルエンザの京都府下の報告総数は5例でした。これからさらに増加すると見込まれますので、インフルエンザの予防接種を含めたご対応をお願いします。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は横ばい、伝染性紅斑の報告数はやや減少していますが、例年のこの時期より多い状態が続いています。また、京都府下の流行性角結膜炎の報告総数は6件でしたが、全国的には例年より感染者が多い流行が続いています。流行性耳下腺炎の報告数は減少しました。
患者の咳やくしゃみなどにより飛沫・接触感染する感染症の対策として、感冒様症状のある人に近寄らず、手洗いやうがいを励行するようにしてください。症状のある方は咳エチケットやマスク着用などの対策を行ってください。
全数報告対象の感染症については、結核、レジオネラ症、アメーバ赤痢、および水痘の入院例がそれぞれ1件報告されました。
入院例が報告された水痘ですが、9歳以下の患者が90%以上を占める小児の病気「水ぼうそう」で、例年冬から春にかけて増加します。水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる発疹性の感染症で、空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、潜伏期間は2週間程度です。典型例では、発疹は紅斑から始まり、水疱、膿疱を経て痂皮化して治癒します。発疹の出現前から発熱を認め、出現後も約6日間は感染性があるとされていますので、この間の二次感染にご注意ください。水痘の治療は対症療法が基本となりますが、合併症として、皮疹への細菌感染、熱性痙攣、肺炎、脳炎、無菌性髄膜炎などがあり、重症化することもあります。まれですが、成人発症の場合は重症化するリスクが高いと言われています。水痘ワクチンの接種が予防に有効で、1回の接種で重症化を、2回の接種で軽症の水痘も発症を予防できると言われています。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 1件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | レジオネラ症が 1件 報告されました |
5類感染症 | アメーバ赤痢と水痘(入院例)が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
流行性角結膜炎が 6件 報告されました