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第42週の報告です。
流行性耳下腺炎の報告が例年のこの時期よりやや多い状態が続いており、山城南地域では注意報レベルとなりました。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は、ほぼ横ばいで3.65件でした。腸管出血性大腸菌感染症が2件報告されていることもあり、引き続き手洗いおよび食品の取り扱いを徹底し、患者との接触や、その嘔吐物や便の取り扱いにご注意下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はさらに増加し、京都府全体で定点あたり1.03件になりました。
伝染性紅斑の報告はほぼ横ばいで、左京区の警報レベルが継続しています。
また、RSウイルス感染症の報告も横ばいで、定点あたり0.62件の報告でした。今週のインフルエンザの京都府下の報告総数は5例にとどまっていますが、増加傾向にあるなど、冬場に多くみられる感染症の流行が拡大しています。
患者の咳やくしゃみなどにより飛沫・接触感染する感染症の対策として、感冒様症状のある人に近寄らず、手洗いやうがいを励行してください。症状のある方は咳エチケットやマスク着用などの対策をお続け頂き、流行の拡大を防ぎましょう。感染者がマスクを着用する方が、予防効果は高いと言われています。
全数報告対象の感染症については、結核および腸管出血性大腸菌感染症がそれぞれ2件、アメーバ赤痢、後天性免疫不全症候群(AIDS)および破傷風がそれぞれ1件報告されました。
基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎の報告が増加し、今週は8件でした。これからマイコプラズマ、RSウイルスに加えてインフルエンザウイルスなど、呼吸器感染症がさらに増えると予想されます。咳エチケットやマスクの着用、医療機関の受診や必要に応じて在宅で休養するなど、感染が拡がらないように気を付けましょう。
インフルエンザについては予防接種がもっとも基本となる予防方法とされています。一部で出荷自粛の要請があり供給不足が懸念されていたインフルエンザワクチンも、自粛要請が解除されました。個人の発病や重症化の防止の観点から、早い時期での予防接種をご検討ください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 2件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 2件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | アメーバ赤痢・後天性免疫不全症候群と破傷風が それぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 8件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 8件 報告されました