ホーム >> 感染症情報(週報)
第33週の報告です。1ヶ月前に比べると、夏場の感染症の流行が終息してきているようです。
手足口病の京都府全体の定点あたりの報告数は先週の6.22件から3.28件と、さらに減少しました。地域別でも定点あたり10件以上の報告はありませんでした。府内のほとんどの地域で警報は継続していますので、新たな発生や感染の拡大にはご留意下さい。
ヘルパンギーナの定点あたりの報告も京都府全体で0.90件と減少し、南区の警報が解除されました。
伝染性紅斑の報告も減少、乙訓地区の警報が解除されました。
咽頭結膜熱の報告も減少し、丹後地区の警報が解除されました。
感染性胃腸炎やA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告や、先週増加していた流行性耳下腺炎の報告数についても減少しています。
そろそろ新学期が始まり、集団生活が再開するところも多いと思います。流行が再燃しないよう、@タオルや食器の共用を避け、A眼をこすらないよう注意し、Bうがい・手洗いを徹底し、Cオムツの処理に注意する、などの対策はお続け下さい。
全数報告対象の感染症については、結核、腸管出血性大腸菌感染症、カルバペネム耐性腸内細菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
中東呼吸器症候群(MERS)についてですが、8月16日付のWHOの発表によりますと、韓国のMERSの累計患者数は死亡者36人を含む186人となっており、7月5日以降は新たな感染者は出ておらず、7月27日に隔離対象者がゼロになりました。日本では現在の対策を継続し、渡航歴や現地の医療機関の受診歴等の確認をしていただき、感染が疑われる場合には、速やかに保健所に連絡していただくなどの対応をお願いいたします。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 1件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | カルバペネム耐性腸内細菌感染症が 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 1件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 6件 報告されました