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第31週の報告です。手足口病の京都府全体の定点あたりの報告数は、先週の11.03件から9.18件に減少しましたが、依然として警戒レベルです。京都府の地域別では南丹13.2件、山城北11.4件、乙訓10.8件や、京都市内左京区20.5件、伏見区12.1件、右京区11.4件などで警報基準を大きく超えており、府内のほとんどの地域で警報が発令されています。ヘルパンギーナの定点あたりの報告は、京都府全体で先週の0.89件から1.23件に増加し、南区で警報レベルが続いています。伝染性紅斑も報告数が増加し、乙訓地区で再度警報レベルとなりました。咽頭結膜熱の報告も増加し、丹後地区で警報レベルに達しています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告も増加しています。
夏場の感染症の流行が続いています。@タオルや食器の共用を避け、A眼をこすらないよう注意し、Bうがい・手洗いを徹底して頂くようお願いします。便中に含まれるウイルスが感染を拡大させる事例も多いので、Cオムツの処理にもご注意ください。
全数報告対象の感染症については、腸管出血性大腸菌感染症、レジオネラ症、アメーバ赤痢、後天性免疫不全症候群がそれぞれ1件報告されました。
後天性免疫不全症候群(HIV)の報告が1件あり、京都府では今年の累計が8件となりました。全国的には820件の報告となっています。HIVに感染しても、とくに自覚症状はありません。そのため、まず検査を受けることによって早期に発見することが重要です。早期発見できれば、その後も定期的に検査を受けることで適切な時期に治療を開始し、エイズの発症を予防することができます。気にかかる方は、無料、匿名の検査を受けるようにしてください。詳しくは京都府のホームページをご覧ください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 報告がありません |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症が 1件 報告されました |
5類感染症 | アメーバ赤痢と後天性免疫不全症候群がそれぞれ 1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 1件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 5件 報告されました