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第26週の報告ですが、まず手足口病の京都府全体の定点あたりの報告数が先週比1.7倍の11.15件、依然として全国平均の4.56件を大きく上回る流行となっています。地域別では南丹23.0件、乙訓22.3件、山城北7.6件や、京都市内の多くの地域で警報基準を大きく超えています。手足口病は口腔内や手のひら、足の裏に水疱を認めるウイルス感染症で、咳・くしゃみの飛沫やオムツ交換などで排泄物を触ることから感染し、患者のほとんどが5歳以下の乳幼児です。多くのケースは発症後3-7日で自然軽快しますが、まれに髄膜炎・脳炎を起こすことがありますので、手洗い・うがいを心がけて感染の拡大を避けるようにしてください。症状軽快後も3-4週間は大便にウイルスが含まれるという報告もありますので、オムツの処理には特にご注意ください。
伝染性紅斑は乙訓で警報レベルが続いており、京都府全体では定点あたりの報告数が0.66件と増加が続いている上、滋賀県は警報レベルの2.9件、全国平均は1件を超えるなど、さらに拡大しています。
咽頭結膜熱はやや減少しましたが、山城南で警報レベルが続いています。ヘルパンギーナの報告も南区で定点あたり5.7件、京都府全体では0.97件とさらに増加しています。感染性胃腸炎は中丹西で定点あたり11.0件、左京区で10.3件の報告があるなど全体に微増、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は1.66件と先週よりもやや低下していますが、いずれも注意を続けてください。
全体に夏に多い感染症が流行しています。引き続きタオルや食器の共用は避けて、眼をこすらないよう注意し、うがい・手洗いの徹底をして頂くようお願いします。
その他、重症熱性血小板減少症候群が1件、レジオネラ症が2件、アメーバ赤痢および後天性免疫不全症候群がそれぞれ1件報告されました。重症熱性血小板減少症候群は2011年に特定されたSFTSウイルスに感染することによって引き起こされる病気で、発熱と消化器症状や血小板減少による出血傾向などを発症し、重症化することもあります。国内では2013年1月に初めて感染が確認され以後西日本を中心に報告がありますが、京都府では今回が初めての確認例です(今年のこれまでの全国累積報告は28例。)。SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染します。マダニは屋外に生息しており、家庭内に生息するダニとでは全く種類が異なります。抗ウイルス薬やワクチンはありませんのでマダニに咬まれないようにすることが重要です。森林や草地などから戻ったら、特にわきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部などをチェックし、もし吸血中のマダニに気がついた場合は、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)を受けてください。また、現在多くの地方衛生研究所で確定診断のための検査が実施可能です。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 報告がありません |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 重症熱性血小板減少症候群が 1件、レジオネラ症が 2件 報告されました |
5類感染症 | アメーバ赤痢と後天性免疫不全症候群が それぞれ1件 報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が 2件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 7件 報告されました