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第22週、手足口病は伏見区、右京区および左京区で定点あたりの報告数が警報レベル基準値の5件を超えるなど、報告数がさらに増加しました。
流行性角結膜炎の報告は丹後地区で定点あたり6件あり、京都府全体では13件、定点あたり0.72件、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は京都府全体で定点あたり2.2件、といずれも増加し今年一番の報告数です。
全国的に流行している伝染性紅斑は、定点当たりの報告数が増加し、乙訓で2.8件、南丹で2.0件と警報レベルに達しており、京都府全体の報告数が定点あたり0.55件と過去数年の平均を超えた状態が続いています。
咽頭結膜熱もさらに増加し、京都府全体の報告数が定点あたり0.59件で、乙訓地区では3.5件と警報レベルでした。咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症で、接触感染、飛沫感染で拡がります。患者は小学校低学年までの小児が多く、集団発生することもあります。アデノウイルス3型やアデノウイルス2型などが原因となります。症状としては、38度を超える高熱で発症し、咽頭炎・結膜炎が生じて、喉の痛み、目の充血・眼脂・流涙・眼痛を訴えます。症状が出る期間は数日間(3〜5日間)ほどです。抗ウイルス薬はありません。
夏に多い感染症をはじめとしていずれも流行が本格化してきています。タオルや食器は共用せず、眼をこすらないよう注意して、引き続きうがい・手洗いの徹底をお願いします。
感染性胃腸炎は西京区15.5件、東山区14.5件、左京区12.3件、右京区8.4件、南区8.0件や、中丹西8.3件、乙訓8.3件など、先週より発生が増加しています。引き続き手洗いを励行してください。
腸管出血性大腸菌感染症の報告が今週も2例ありました。腸管出血性大腸菌は食中毒の原因菌としても知られていますが、腸管出血性大腸菌に限らず細菌による食中毒は夏期に多くなりますので、厚労省の食中毒に関するホームページなどを参考にしていただき、食中毒予防に努めてください。
他、カルバペネム耐性腸内細菌感染症が2件、侵襲性肺炎球菌感染症が1件報告されました。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 2件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 2件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | カルバペネム耐性腸内細菌感染症が 2件、侵襲性肺炎球菌感染症が 1件 報告されました |
■基幹定点
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 3件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 13件 報告されました