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第21週、手足口病の報告数が増加し、右京区で定点あたりの報告数が7.4件と警報レベル基準値の5件を超えた他、伏見区4.4件、中丹東3.6件などの報告があります。手足口病は、口の中や手・足にみられる数mm大の小さい水疱が特徴です。発熱は出ても38度まで達しないことが多いとされています。乳幼児の罹患が多く、軽症で経過する場合がほとんどです。稀に脳炎や急性髄膜炎を合併することがありますので、発熱・頭痛・嘔吐が続くときには、医療機関を受診してください。治療法として特異的な抗ウイルス薬はなく、対症療法が基本となります。手洗いが予防に重要です。咽頭結膜熱もやや増加し、京都府全体の報告数が定点あたり0.52件でした。いずれも流行のシーズンに入りつつありますので、タオルの共用はせず、引き続きうがい・手洗いの励行をお願いします。
伝染性紅斑は京都府全体の報告数が定点あたり0.36件とやや減少しましたが、引き続き皮疹や感冒症状のある方の咳やくしゃみにはご注意ください。
感染性胃腸炎は西京区17.3件、東山区13.5件、右京区10.6件、南区6.0件や、中丹西7.3件、乙訓6.5件など、先週と並ぶ水準の発生状況です。引き続き手洗いの徹底をお願いいたします。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎や突発性発疹の報告はやや増加、インフルエンザは落ち着きましたが、丹後・南丹・山城北保健所管内では7〜8件の報告がありました。流行性耳下腺炎、いわゆる“おたふくかぜ”も散発的に報告があります。
腸管出血性大腸菌感染症の報告が今週も1例ありました。腸管出血性大腸菌は食中毒の原因の一つです。手洗いを励行し、食品の衛生に気をつけるようにしましょう。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 報告がありません |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 報告がありません |
■基幹定点
細菌性髄膜炎が 1件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 3件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 2件 報告されました