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第15週、感染性胃腸炎は先週より増加しています。警報レベルには達していませんが、中丹東の10.4をはじめ、中丹西・乙訓・丹後・南丹で定点あたり5件以上の報告があります。引き続き手洗いを徹底してください。
インフルエンザの報告は減少しました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告がやや増加していますが、いずれの地域も定点あたり3件以下の報告になっています。
いずれも報告数は落ち着いていますが、油断せず、うがい・手洗いの励行を続けてください。
侵襲性肺炎球菌感染症の報告が2件ありました。侵襲性肺炎球菌感染症は、肺炎球菌による髄膜炎や菌血症、敗血症といった重症の病態です。成人では、発熱、咳嗽、息切れを初期症状とした菌血症を伴う肺炎が多くみられますが、小児では、成人と異なり肺炎を伴わず、発熱のみを初期症状とした感染巣のはっきりしない菌血症例が多くみられます。また細菌性髄膜炎の主な原因菌の一つとなっています。治療はペニシリン系抗菌薬が第一選択です。耐性菌を増やさないために、ペニシリン耐性肺炎球菌に有効な抗菌薬の使用や薬剤感受性試験に基づいた最適な抗菌薬の使用が推奨されています。予防には、肺炎球菌ワクチンの接種が有効です。
先週に続いてデング熱の報告が1件ありました。蚊が媒介するウイルス感染症で、多くは熱帯・亜熱帯地域(特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国)への海外渡航時に感染したものです。抗ウイルス薬やワクチンがありませんので、蚊に刺されないように予防対策をすることが重要となります。
梅毒の報告が1件ありました。梅毒は梅毒トレポネーマという細菌感染症で、性行為による直接的な接触により感染し、治療の基本はペニシリン投与になります。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が 5件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | デング熱が 1件 報告されました |
5類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症が 2件、梅毒が 1件 報告されました |
■基幹定点
細菌性髄膜炎が 2件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 10件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が 6件 報告されました