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第9週、感染性胃腸炎の報告は、先週と同様に推移しています。 警報レベルには達していませんが、中丹西保健所管内、京都市左京区で定点あたり 10件以上の報告となっています。全国的に集団感染の事例も報告されています。手洗いを徹底してください。
インフルエンザの報告はさらに 減少し、京都府内における 警報レベルはすべて解除されました。国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間では、多くがAH3亜型の検出で、次いでB型の報告となっています。外出後の手洗いの徹底が重要です。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が 増加しています。今週警報の報告はありませんが、乙訓保健所管内で、定点あたり 5件以上となっています。約8割が10歳未満の報告で、5歳が最も多く、5歳から年齢が離れるほど少なくなっています。予防として、患者との濃厚接触をさけることが最も重要であり、うがい・手洗いの励行も推奨されます。
日本紅斑熱の報告がありました。日本紅斑熱リケッチアを保有するマダニ(キチマダニ、フタトゲチマダニ)に刺されることにより感染します。刺し口は通常1〜2週間ほど残存し、診断の助けとなります。刺されてから2〜8日頃から頭痛、高熱、全身倦怠感、関節痛、筋肉痛などを伴って発症します。高熱とほぼ同時に紅色の斑丘疹が手足など末梢部から多発します。リンパ節腫脹はあまりみられません。CRP陽性、白血球減少、血小板減少、肝機能異常などはつつが虫病と同様ですが、つつが虫病に比べDICなど重症化しやすいと報告されています。治療として、βラクタム系抗菌薬は無効であり、テトラサイクリン系抗菌薬やニューキノロン系抗菌薬が使用されます。予防としてワクチンはありません。マダニによる刺咬を避けることが重要です。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が2件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 日本紅斑熱とレジオネラ症がそれぞれ1件 報告されました |
5類感染症 | ウイルス性肝炎と梅毒がそれぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症が2件 報告されました |
■基幹定点
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が4件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が2件 報告されました