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第6週、インフルエンザの報告は、3週連続で減少し、京都府における定点あたりの報告数は11.94件となりました。丹後・中丹東・南丹・乙訓・山城南保健所の管内、および京都市南区・山科区で、警報レベルが続いています。定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数の推計は約91万人で、先週の推計値(約135万人)より減少しました。国内のインフルエンザ検出状況では、これまでと同様に多くはAH3亜型の検出となっていますが、B型の報告が少しみられます。京都府での報告数は減少傾向となっていますが、引き続き、外出後の手洗い・外出時のマスク着用・適切な湿度・十分な栄養と休養を徹底してください。
感染性胃腸炎の報告は、先週と同程度で推移しています。手洗いの徹底が予防に重要です。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が増加しています。報告の85%は10歳未満となっています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、主に飛沫感染し、1〜3日の潜伏期間の後、咽頭痛・発熱にて発症し、後れて発疹がみられるようになります。ペニシリン系抗生剤などで治療します。改善後に急性糸球体腎炎やリウマチ熱を発症することがあるため、指示された期間の内服が必要です。
手足口病の報告が少し増加しています。手足口病では、口の中や、手・足に数mm大の小さい水疱が出現し、発熱は出ても38度まで達しないことが多いとされています。乳幼児の罹患が多く、軽症で経過する場合がほとんどです。稀に脳炎や急性髄膜炎を合併することがあり、発熱・頭痛・嘔吐が続くときには、医療機関を受診するようにしてください。治療法として特異的な抗ウイルス薬はなく、対症療法が基本となります。手洗いが予防に重要です。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が6件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | アメーバ赤痢と梅毒がそれぞれ1件 報告されました |
■基幹定点
無菌性髄膜炎と感染性胃腸炎(ロタウイルス)がそれぞれ2件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が5件 報告されました