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第39週、RSウイルス感染症の報告が 高水準で推移しています。特に乳幼児では、細気管支炎や肺炎を合併し重篤化することがあり、注意が必要です。手洗いとうがいを励行してください。
咽頭結膜熱の報告は先週よりさらに 減少していますが、京都市右京区において 警報解除には至っていません。タオルを共用せず、手洗いを励行してください。
チクングニア熱の報告が 1件ありました。チクングニア熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどにより媒介されるウイルス性の感染症です。近年、東南アジアやカリブ海諸国からの輸入例が報告されています。症状はデング熱と類似しており、3〜12日の潜伏期間の後、発熱、関節痛、発疹を認めます。時に出血傾向や悪心・嘔吐をきたすことがあります。また関節痛は急性症状が治まっても数ヶ月から数年にわたって持続することがあります。ウイルス分離、ウイルス遺伝子の検出、特異的IgM抗体の検出、特異中和抗体の上昇などで診断されます。予防には、長袖長ズボン、防虫剤など蚊に刺されない工夫が必要です。治療として、ワクチンや抗ウイルス薬はなく、対症療法が中心です。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が7件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | チクングニア熱とマラリアがそれぞれ1件 報告されました |
5類感染症 | クロイツフェルト・ヤコブ病が1件 報告されました |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
流行性角結膜炎が13件 報告されました