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第37週、手足口病の報告が増加しています。京都市西京区で 警報レベルに達しています。今年は昨年と異なり、これまであまり報告がありませんでしたが、今後の推移に注意が必要です。手足口病は、コクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型が原因として多く、コクサッキーウイルスA6型、A9型、A10型なども原因となる感染症です。口の中や、手・足に数mm大の小さい水疱が出現し、発熱は出ても38度まで達しないことが多いです。乳幼児の罹患が多く、軽症で経過する場合がほとんどですが、エンテロウイルス71型によるものでは、稀な合併症である脳炎や急性髄膜炎が多くなることが知られており、発熱や頭痛、嘔吐が続くときには、医療機関を受診するようにしてください。治療法として特異的な抗ウイルス薬はなく、対症療法が基本となります。水分摂取をこまめにして脱水を避けるようにすることが大切です。また予防上、手をしっかり洗うことが重要です。
咽頭結膜熱の報告は先週とほぼ同様に推移し、京都市右京区と伏見区で、警報レベルに達しています。また流行性角結膜炎の報告が、引き続き京都市右京区で見られ、警報レベルに達しています。タオルを共用せず、手洗いを徹底するようにしてください。
厚生労働省では、9月24日〜30日を「結核予防週間」と定めて、結核に関する正しい知識の普及啓発を図ることとしています。京都府においても、保健所を中心とした健康相談・講習会や、関係団体と協力し広報・啓発を予定しています。今週京都府では4件の結核の報告があり、累計457件の報告となっています。昨年の新規登録者の多くは肺結核で、60歳以上が約7割を占めています。高齢者では咳や熱などの目立った症状が出ないケースが多くなっています。また壮年・若年層では医療機関への受診の遅れのケースが多くなっています。自覚症状に加え、経過が長いことや結核患者との接触歴などが結核を疑うきっかけになります。風邪のような咳や微熱が2週間以上続く様な場合には、医療機関を受診し診察を受けるようにしましょう。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が4件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | レジオネラ症が1件 報告されました |
5類感染症 | 急性脳炎と風しんがそれぞれ1件 報告されました |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
流行性角結膜炎が15件 報告されました