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咽頭結膜熱の報告はさらに減少していますが、南丹保健所管内で依然警報レベルに達しています。ヘルパンギーナの報告は横ばいです。
流行性角結膜炎の報告が、京都市右京区で急増し、警報レベルに達しています。流行性角結膜炎は、7〜12日の潜伏期間の後、結膜炎を発症し、結膜の充血や眼脂を認めます。感染力が強く、集団感染を引き起こすことがありますので、タオルは共用しない、眼脂は手でこすらない、患者も周囲の人も手をよく洗う、など対策をしましょう。
今週、パラチフスの報告が1件ありました。パラチフスはパラチフスA菌が原因の感染症で、チフス菌が原因の腸チフスと同様の症状を呈し、発熱(高熱が出ます)、比較的徐脈(熱のわりに脈が速くならない)、バラ疹(ピンク〜紅色の小さい発疹で発熱時に出現する)、脾臓の腫大がみられます。汚染された水や食べ物を食べることで感染します。不明熱のように、熱以外の症状がはっきりしないこともあり、血液培養や便培養などにより原因となるパラチフスA菌を検出し診断します。治療にはキノロン系が使われますが、耐性菌が増えてきており、感受性の確認のためにも細菌培養は重要です。報告例の多くは国外での感染で、主な推定感染国は南アジアや東南アジアです。海外旅行の際には、生水や氷、生野菜などは避け、充分加熱した料理を摂るようにしましょう。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が9件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が2件、パラチフスが1件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 報告がありません |
■基幹定点
無菌性髄膜炎が1件 報告されました
■眼科定点
急性出血性結膜炎が1件、流行性角結膜炎が21件 報告されました