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ヘルパンギーナの報告は先週をピークに減少しましたが、京都市伏見区、右京区、南区、山城南保健所管内において、警報レベルに達しています。咽頭結膜熱の報告は先週とほぼ同様に推移し、丹後保健所管内で警報レベルに達しています。流行性角結膜炎の報告は減少しています。これら疾患の予防として、感染者との密接な接触を避け、タオルを共用せず、手洗いをしっかり行うことが重要です。
腸管出血性大腸菌感染症の報告が2件あり、今年累計35件となりました。昨年の同時期と比較し2倍近くの報告になっています。腸管出血性大腸菌は、汚染された水や食品などを介して経口感染し、食中毒の原因菌としても知られています。また患者や保菌者の便からも二次感染します。食肉を十分加熱処理し細菌を死滅させることや、調理前・食事前に手洗いを十分に行うことが感染予防に重要です。例年10月頃までの時期に多く報告されています。引き続き注意してください。
急性出血性結膜炎の報告が、京都市左京区で3件あり、警報レベルに達しています。エンテロウイルス70型及びコックサッキーウイルスA24変異型の感染によって起こる急性結膜炎です。1日の潜伏期で、強い眼の痛み、異物感で始まり、多くは結膜の充血や結膜下出血を伴います。通常1週間ぐらいで治癒します。ウイルスを直接死滅させる薬剤はありません。細菌による混合感染を防ぐための抗生剤の点眼や、炎症を抑えるためのステロイド薬の点眼が治療となります。流行性角結膜炎と同様、接触感染しますので、なるべく眼を触らない、タオルを共用しない、手洗いを励行することが予防に重要です。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が12件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が2件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | アメーバ赤痢が1件、ウイルス性肝炎が2件 報告されました |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
急性出血性結膜炎が3件 、流行性角結膜炎が9件 報告されました