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感染性胃腸炎の報告はさらに減少しました。
一方、夏に患者数が増加するウイルス感染症として、ヘルパンギーナや咽頭結膜熱の報告が増加しています。ヘルパンギーナは京都市南区において、咽頭結膜熱は丹後保健所管内および京都市右京区において、警報レベルが続いています。咽頭結膜熱ではのどの炎症により、ヘルパンギーナではのどの水疱により、喉や口の中の痛みが強くなり、食事が摂りにくくなります。原因となるウイルス自体に作用する薬は無く、症状に応じた治療を行います。ヘルパンギーナや咽頭結膜熱では高熱も伴いますので、気温・湿度の高い時期には脱水にならないようにこまめに水分摂取をするように注意しましょう。
腸管出血性大腸菌感染症の報告が3件ありました。最近4週間で16件の報告となっています。全国的にはO157の報告が最も多く、次にO26、O111の順になっています。腸管出血性大腸菌感染症は、溶血性尿毒症症候群(HUS)など重篤な合併症を引き起こすことがあります。HUSは5歳未満の小児に発症のリスクが高いことが報告されており、特に注意が必要です。腸管出血性大腸菌は、汚染された水や食品などを介して経口感染し、食中毒の原因菌としても知られています。また患者や保菌者の便からの2次感染も知られています。食肉の十分な加熱処理などによる食中毒の予防の徹底、手洗いの励行およびヒトからヒトへの2次感染を予防することが重要です。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が2件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が3件 報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症が1件 報告されました |
5類感染症 | アメーバ赤痢が1件 報告されました |
■基幹定点
感染性胃腸炎(ロタウイルス) が1件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が10件 報告されました