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感染性胃腸炎の報告が続いています。京都府での定点あたりの報告数は、9.32件となっています。定点あたり20件以上の警報は報告されていませんが、京都市伏見区の15.14件を筆頭に、10件以上の地域が多く認められます。手洗いの徹底を心がけてください。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が、増加しています。警報開始基準の8件以上の報告はありませんが、中丹東保健所管内や京都市右京区で、5件以上の報告となっています。年齢階級としては、10歳未満が約8割を占めています。ペニシリン系抗生剤などで治療しますが、改善後しばらくして急性糸球体腎炎やリウマチ熱を発症することがあるため、指示された期間は内服を続ける必要があります。患者との濃厚接触をさけ、うがい・手洗いを励行することが推奨されています。
咽頭結膜熱の報告が全国的に増えています。京都府においても過去3年間の同時期と比べやや増加しており、特に京都市右京区や西京区で多く報告されています。咽頭結膜熱は、アデノウイルス3型が多く、他には4型、7型、また2型、11型、14型などが原因のウイルス感染症です。38度を超える高熱で発症し、喉の痛み、目の充血・眼脂・流涙・眼痛が3〜5日間程度持続します。潜伏期間は5〜7日とされています。感染力が強く、手指を介した接触感染や飛沫感染で拡がります。手洗いやうがい、またタオルや食器を共有しないことが予防に重要です。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が8件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | レジオネラ症が1件 報告されました |
5類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症が1件 報告されました |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
流行性角結膜炎が9件 報告されました