ホーム >> 感染症情報(週報)
感染性胃腸炎の報告が続いています。京都府での定点あたりの報告数は、9.36件となっています。乙訓保健所管内、また京都市では西京区で、20件以上となり、警報が出ています。十分な手洗いの徹底が重要です。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が先週より増加しています。京都市伏見区の4.43件が最も高くなっています。例年初夏の時期に報告数が多くなっています。
アメーバー赤痢の報告が2件ありました。赤痢アメーバと呼ばれる原虫の感染に起因する疾患です。海外渡航者の感染が多いと言われていましたが、近年国内感染による発症例が増加しています。性的接触や汚染された飲食物の摂取により感染します。潜伏期間は通常2〜4週間ですが、数日〜数年にわたることもあります。無症状で偶然発見される場合もありますが、腸管アメーバ症として下痢、粘血便を生じたり、腸管外アメーバ症として肝膿瘍を生じます。治療にはメトロニダゾールなどが用いられます。アメーバ赤痢に対する、予防接種(ワクチン)はなく飲食物の加熱、手洗いの励行、適切な糞便処理が予防に有効とされていますので、ご留意ください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が5件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | アメーバ赤痢と侵襲性肺炎球菌感染症が各2件 報告されました |
■基幹定点
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が3件 報告されました
■眼科定点
急性出血性結膜炎が1件、流行性角結膜炎が9件 報告されました