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京都府でのインフルエンザの定点あたりの報告数はさらに減少し、3.02件となりました。全国のすべての都道府県で警報解除レベルとなりました。全国の直近5週間のインフルエンザウイルスの検出割合はB型、AH1pdm09、AH3亜型の順で、半数以上がB型で報告されています。今後さらなる減少が予想されますが、現状ではうがいや手洗いを心がけ、急な高熱などの場合はインフルエンザの可能性がまだありますので、医療機関を受診するようにしてください。
感染性胃腸炎の報告は、横ばいで推移し、京都府での定点あたりの報告数は5.21件となっています。全国的に集団感染の報告が散見されています。手洗いの励行、および嘔吐物などの適切な処理に、引き続き留意してください。
腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。例年、夏期を中心に5月頃から10月頃に患者数が増加します。腸管出血性大腸菌は、汚染された水や食品(生肉、野菜など)などを介して経口感染し、また少量の菌で感染しうるため、患者や保菌者の便からの二次感染にも注意が必要です。手洗いを励行し、充分加熱すれば、細菌は死滅します。しかし、調理の途中で調理器具や食品が汚染されたりして感染につながる危険もあります。加熱だけではなく、調理前、食事前の手洗いや衛生に留意した調理も重要です。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が7件報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症が1件報告されました |
5類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症が3件報告されました |
■基幹定点
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が2件報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が3件報告されました